文字サイズ

男女マラソン代表、円谷幸吉さん墓前に誓う 五輪へ“日の丸の重み”再認識

 東京五輪の男女マラソン代表が12日、1964年東京五輪男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの出身地、福島県で会見した。女子の一山麻緒(22)=ワコール、男子の服部勇馬(26)=トヨタ自動車=ら補欠を含めて8人が出席。同県須賀川市で円谷さんの墓参りなどをして、東京五輪への思いを新たにした。

 偉大な先人の前で手を合わせ、日の丸の重みを再認識した。円谷さんの墓参りをし、銅メダルや遺書などが展示されたメモリアルホールも訪問。練習メニューも見た一山は「マラソンはちょっとした積み重ねが大事なんだな、とあらためて感じた。コツコツ頑張っていきたい」と、思いをはせた。

 円谷さんは前回東京大会、ゴール前200メートル付近でヒートリー(英国)に抜かれたものの、その激走が国民の胸を打った。2大会連続の出場を目指した68年メキシコ五輪開催年の1月、故障などから調子が上がらず、27歳で自ら命を絶った。

 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは意図について「われわれの心の中には円谷さんがいる。もう一回力を借りて、このオリンピックを戦っていきたい」と説明。墓参りには円谷さんの兄、喜久造さん(88)も同席し、選手に「弟のようにマイペースで走ってください」と声をかけたという。

 服部は「自分のペースで走ることだけは崩したくない。持てる力を最大に発揮することでメダル、入賞も見えてくる」と意を強くした。前日には円谷さんとともに東京大会を走った君原健二氏、寺沢徹氏の講話も開いた日本代表。56年の時を経て、思いは脈々と受け継がれた。

関連ニュース

    デイリーペディア

      編集者のオススメ記事

      スポーツ最新ニュース

      もっとみる

      主要ニュース

      ランキング(スポーツ)

      話題の写真ランキング

      写真

      リアルタイムランキング

      注目トピックス