錦織圭がデビス杯欠場濃厚…復帰時期は不明 負傷の右肘「だいぶ治ってきた」

 男子テニスの国別対抗戦のデビス杯予選(デ杯)は6日、兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで開幕する。前日の5日は抽選会が神戸市内で行われ、約半年ぶりの実戦復帰の可能性があった錦織圭(30)=日清食品=はエントリーから外れ、欠場が濃厚となった。日本はエクアドルと対戦し、6日と7日のシングルスは添田豪(GODAI)と内山靖崇(北日本物産)に、7日のダブルスはマクラクラン勉(イカイ)、内山組となった。大会は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客で行われ、予選に勝ったチームが11月にマドリードで行われる本戦に進む。

 錦織の実戦復帰にはまだ時間を要しそうだ。2019夏の全米オープン以来の実戦となるはずだったデ杯は「体調面がマックスではない」とエントリーから外れた。出場すれば16年以来だった同大会は欠場が濃厚となった。

 右肘故障で19年9月から休養し、10月に手術を行った。術後は東京八王子市の施設でリハビリに取り組み、11月末には負荷の低いスポンジボールを持てるまで回復。1月の復帰を目標にしていたが、4度も8強入りした得意の全豪オープンの欠場など、苦渋の決断が続いた。

 復帰時期について「まだメドは立ってない。(25日からの)マイアミ(オープン)になるかもしれないし、(4月からの)クレーシーズンになるかもしれない。もうちょっと鍛えられて、自信がついてから臨む」と説明。右肘は「だいぶ治ってきた。痛みはない」と順調に回復しているという。試合会場で行った練習では右肘にアイシングを巻き、いたわる場面もあった。

 錦織の復帰戦となる可能性もあったため、今大会のチケットは両日完売していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い無観客試合となる。注目を浴びても「出るか出ないか盛り上がってるのはメディア側。僕は何も発信してない」と冗談交じりに笑った。

 7日のシングルスとダブルスは、試合開始の1時間前まではエントリーが可能で、出場の可能性も残る。「あさっては出る可能性がある。なるべく早く戻って来られれば」と一刻も早い復帰に力を込めた。

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