瀬古リーダー、大迫を絶賛「すごい選手、神様は見ている」 一般参加中止も「選手がしっかり走った」

 「東京マラソン」(1日、東京都庁~東京駅前)

 東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=が日本記録を更新する2時間5分29秒で日本人トップとなる4位に入り、東京五輪最後の1枠確保へ大きく前進した。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)は、大迫を「本当にすごい選手」とたたえた。

 レース前から大迫、前日本記録保持者の設楽悠太(28)=ホンダ、18年アジア大会金メダリストの井上大仁(27)=MHPS=の「3強」と目されていた今大会。その中、自身の持つ日本記録を大幅に更新し五輪切符を大きくたぐり寄せた大迫に対し、瀬古リーダーは「期待されて、その通り走った彼は本当にすごい選手だと思った。ちゃんと神様は見ているなと」と語った。また「(MGCの)悔しかった思いを乗り越えた大迫選手を褒めてあげたい」とし「第一人者が戻ってきてくれて、本当にリーダーとしてうれしい」と表情を緩めた。

 30キロ過ぎまで日本人トップでレースを引っ張った井上については「最後までチャレンジしてくれた井上選手。本当に頑張ったと思います」とコメント。「この経験はきっと次のレースに生きると思う」とした。

 約3万8000人が走るはずだった一般参加を中止し、エリートの部の約200人のみと規模を縮小して開催したことについては「出られなかった一般ランナーの人たちのためにも、選手はしっかりと走ってくれたと思う。一般ランナーの悔しさが、今日のレースを見て晴れたのでは」と語った。

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