世界王者・山西が悲願初V 京大出身の頭脳も駆使
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「陸上・日本選手権20キロ競歩」(16日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺公認コース)
東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子は昨年の世界選手権で金メダルを獲得した山西利和(24)=愛知製鋼=が1時間17分36秒で初優勝した。
遅ればせながら、世界王者がようやく日本一を手に入れた。東京五輪代表の山西が3位→2位→3位ときていた今大会で初優勝。「『技を競う』と書いて競技。負けていい理由はない」。ライバルたちの東京をかけた争いなど関係なかった。
京大出身の頭脳も駆使した。「英輝さんの警告の枚数とにらめっこしていた」。掲示板を横目に、揺さぶり続けた。高橋の警告枚数の変動も認識していたといい、「3枚だったのか2枚だったのか、運営側のあれは少し勝負に水を差すものだったなと感じる」と吐露した。
今後は海外レースも予定しているが、新型コロナウイルスの影響も考慮していく。神戸で得た「地力がついてきている」という確かな自信を、東京での金メダルへとつなげていく。