高木美帆らが世界新更新! 女子団体追い抜き、止まらぬ進化で2年連続3度目V

 「スピードスケート・世界距離別選手権」(14日、ソルトレークシティー)

 女子団体追い抜きで高木美帆(25)=日体大助手、高木菜那(27=日本電産サンキョー、佐藤綾乃(23)=ANA=の日本が世界新記録の2分50秒76で2年連続3度目の優勝を果たした。3人が2シーズン前につくった記録を0秒11更新し、2018年平昌冬季五輪から3季連続の世界一。

 おなじみのメンバーで、また快挙を成し遂げた。女子団体追い抜きの日本は2季前に樹立した世界記録を縮めた。五輪を制した3人が滑らかに連なり、無駄なく先頭を交代。最年少の23歳、佐藤は「基本的なことを一つ一つ大切にした」。洗練された滑りに大きな拍手が送られた。

 半周ごとの通過タイムは全てトップ。最初に先頭を務めた高木美が「速く入りすぎた」と反省したが、佐藤と高木菜はスピードを殺さず粘った。今季から安全のため、ヘルメットと厚みがあって重いレーシングスーツの着用が義務づけられた。動きづらさのある中での記録更新は、個々の底上げの成果でもある。

 手放しでは喜べない状況もある。前回の世界記録の際に2位のオランダと4秒70もあった差が今回は1秒89。高木菜は「他の国もどんどん速くなっている。気は抜けない」と警戒する。高木美は「もっと強くならなければ」とすぐに表情を引き締めた。

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