男子60メートル 多田修平が6秒58で圧勝 復活へ「自信になる」6秒35表示にドキッ
「陸上・日本室内選手権」(2日、大阪城ホール)
男子60メートルが行われ、今季初レースの19年世界選手権400メートルリレー銅メダルメンバー多田修平(23)=住友電工=が、日本記録に0秒04差と迫る6秒58で優勝した。
復活ののろしとなる快走だった。持ち前の好スタートから独走。ゴールの瞬間、タイム表示が世界歴代2位を示す6秒35で止まり「最低でも4台は出たかと」と拳を握ったが、正式タイムは6秒58。それでも冬季練習半ばでの好タイムに「この状態で58は自信になる」と、はにかんだ。
17年に追い風参考ながら9秒94をマークしたシンデレラボーイも、18、19年は伸び悩んだ。「走っても走ってもタイムが出ずに苦しかった」と、振り返る。ただ、東京五輪イヤーの今年は期するものがある。冬季の取り組みにより、崩れていた左右のバランスも改善。「9秒台を出して、日本選手権で優勝。五輪で決勝に進みたい」と、力強く語った。
今後は海外での室内レース出場を検討している。