大相撲の大関貴景勝（２３）＝千賀ノ浦＝が１日、初場所限りで現役を引退した元大関豪栄道（武隈親方、３３）の「大和魂」を継承することを誓った。１０歳上で埼玉栄高の偉大な先輩はずっと目標にしてきた存在だった。

　この日は押尾川親方（元関脇豪風）の引退相撲に参加。４日前、突然の引退に驚きながら「豪栄道関らしい辞め方。いつまでもかっこいい」と納得した。

　同校の誰もがあこがれる兄貴だった。「あの人のような活躍をみんな夢見て入った。自分もその１人。豪栄道関が道を作ってくれた」と尊敬しかない。

　準地元、大阪の春場所（３月８日初日）では自身が３８年ぶり一人大関を務める。「日本人として弱音を吐かないとか、いいものを背中で先輩は見せてくれた。自分もそういう人になる」と決意した。