貴景勝 豪栄道の「大和魂」継承誓う「弱音を吐かない」埼玉栄高の大先輩

 大相撲の大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が1日、初場所限りで現役を引退した元大関豪栄道(武隈親方、33)の「大和魂」を継承することを誓った。10歳上で埼玉栄高の先輩はずっと目標にしてきた存在だった。

 「(埼玉)栄の選手は全員あの人にあこがれて、あの人のような活躍を夢見て入った人もたくさんいる。自分もその1人。豪栄道関が作ってくれた道。栄と言ったら豪栄道。それを後ろに付いてやっていた」と力を込めた。

 高1の時、豪栄道関が埼玉栄高に来てぶつかり稽古で胸を出してくれた。「かわいがってくれて死ぬかも知れないと思うくらいめっちゃきつかった。でもめっちゃうれしかった。プロの先輩に胸を出してもらいこんなうれしいことはないと思った」。プロに入った時、新十両昇進の時、大関復帰を決めた時など節目でいつも声をかけてくれたのも忘れない。

 昨年初場所、千秋楽、自身は勝てば大関昇進の決まる一番で豪栄道を迎え、結果は電車道で土俵外に運ばれて完敗。大関昇進は持ち越しになった。「大関の力はこういうものだと教えてくれた。歯が立たなかった。身を持って教えていただいた。男らしい先輩」と感謝の気持ちしかない。

 大和魂、やせ我慢を美学に去り際も潔かった。「突然だった。豪栄道関らしい辞め方。いつまでもかっこいい、あこがれ」。

 準地元の大阪の春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)では自身が38年ぶり一人大関を務める。「ますます求められるものに応えられるように一生懸命やる。豪栄道関は背中で見せてくれた。これからいい部分を見習って。これからもお世話になる。勉強させていただく。日本人として、最近は昔の文化というか、そういうのが忘れてきている。弱音を吐かないとか、いいものを背中で先輩は見せてくれた。自分もそういう人になりたい」と、話した。

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