徳勝龍 相思相愛!虎と夢プラン“逆始球式”「プロの速い球をバチッと受けたい」

 大相撲初場所(26日千秋楽)で初優勝した幕内徳勝龍(33)=木瀬=が27日、都内の部屋で優勝一夜明け会見を行い、熱烈ファンのプロ野球・阪神タイガースに“逆始球式”参加を熱望した。奈良市出身で「亀新フィーバー」の亀山努に憧れた少年野球時代は捕手で4番。甲子園で「キャッチャー・徳勝龍」がコールされ、プロの球を受ける夢を明かした。幕内最下位の幕尻から史上最大の下克上Vを果たした不屈の男のオファーに阪神側も検討の意向を示した。

 胸を借りたい相手は何とタイガース、土俵ではなく甲子園だった。涙、涙の初優勝から一夜、徳勝龍はイベント出演急増の話題で「野球とかないですかね」と幼少期より抱き続けた夢を明かした。

 阪神戦、甲子園で始球式参加を熱望。しかし投手ではない。「プロの投手の速い球をバチッと受けたい。“逆始球式”?そんな感じで。受けるなんて聞いたことがないでしょうけど…」。マウンドではなく、巨漢188キロの捕手を売り込んだ。

 「おやじがファンクラブに入っていた」と父子そろって熱血虎党。小学生時は甲子園に通い「亀山努」の大ファン。「背番号00でヘッドスライディングがめっちゃかっこよかった」と懐かしんだ。

 自身も橿原市で小2から野球を始め捕手で4番。「キャッチャーが楽しくて。考えてリードするし1人だけ逆方向を向く」。だからこそ、甲子園で『キャッチャー・徳勝龍』がコールされるのは夢だ。プロ入り後、オーダーメードで捕手のミットも作った。中学まで投手だった同学年の元横綱稀勢の里(荒磯親方)が現役時代は巡業中、キャッチボールして予行演習した。

 今季の注目はドラフト2位で履正社から入団した井上広大外野手。「すごい体。スケールがでかい。甲子園の時から見ていた。道具がアシックスなのもまたいい」と、マニアな目線で絶賛していた。

 20年ぶり幕尻Vで幕内全員41人抜き、史上最大の下克上。98年ぶり奈良県勢Vなど記録ずくめ。優勝インタビューでは「自分なんかが優勝していいんでしょうか」、「バリバリ、インタビューの練習した」と爆笑を呼んだ。

 この日の会見では「関西魂が出た。お客さんは笑ってくれてましたか」とウケ具合を気にするほど。「ボケたら突っ込む」が母の教えだった。親しみやすい関取になりたくて、ファンには「(本名の誠から)まこちゃんと呼んで」と希望した。

 次は準ご当所の大阪、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に凱旋する。「これからが大事。いい成績を残さないと笑われてしまう」。関西&猛虎魂を全開にナニワでも大暴れする。

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