新型肺炎 スポーツ界にも余波 中国開催の大会中止相次ぐ 五輪代表争いに影響も

 日本陸連は27日、2月に中国・杭州で開催予定だったアジア室内陸上(12~13日)が中国国内で感染が広がっている新型コロナウイルスによる肺炎の拡大の影響を受け、中止が決定したことを発表した。

 陸連の横川浩会長は「この度、新型コロナウイルスにより亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、感染された方々の一日も早い回復を願っております。また、感染被害にあった中国全土、各国都市の早期回復をお祈り申し上げます。東京五輪に向けた重要な大会であることを考えると開催中止は残念でありますが、各国選手、関係者の健康と安全が最優先と考えております。本連盟としましては、日本選手の東京五輪出場に向け、チームJAPANとして最大限サポートしてまいります」と、コメントを発表した。

 中国・武漢を中心に中国全土、日本などの他国にも感染者が広がっている同ウイルスの影響はスポーツ界にも波及。武漢で開催予定だったボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選や女子サッカーのアジア予選は開催地を他国に変更を余儀なくされた(ボクシングはヨルダン、女子サッカーはシドニー)。今後も中国国内で行われる大会は中止の可能性が高まってきている。陸上では3月に予定されている世界室内(南京)についても、現在、世界陸連が世界保健機関(WHO)と連携し、情報収集に努めている。世界室内もアジア室内同様に、五輪に向けた世界ランクポイントの格付けが高く、中止となれば代表争いにも大きな影響を与える可能性がある。その他、卓球も2月にアジアカップ(海南)、5月にワールドツアー・中国オープン(深セン)を予定、バドミントンも4月にアジア選手権(武漢)などを控えており、今後の状況が懸念される。

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