「卓球・Ｔリーグ・東京３－１」（２５日、横浜文化体育館）

　全日本選手権男子シングルスで初優勝を果たした高校３年の宇田幸矢（うだ・ゆきや、１８）＝エリートアカデミー＝が東京のメンバーとして第１試合のダブルスに出場し、田添健汰（２４）とのペアで２－０と快勝した。

　宇田が全日本王者としての初陣を飾った。前週に開催された全日本選手権では、高校生対決となった決勝で東京五輪代表の張本智和（１６）と壮絶な死闘を繰り広げ、強烈なフォアハンドを打ち抜いて日本のエースを撃破するという衝撃の戴冠劇を果たした。この日は水谷隼（３０）ら東京のチームメートからも祝福を受けたという。

　１８歳の全日本王者への反響は大きかったようで、友人からは約１５０件、ファンからも３００件近い祝福メッセージが届いた。「『感動しました』とか『いい試合でした』とか（メッセージを）もらって、そこは自信になりました」。ＳＮＳでも自身のツイッターのフォロワーが２０００人以上、インスタグラムは１０００人以上増えたという。

　ただ、２４年パリ五輪を目指す上でも主戦場は国際舞台となるだけに余韻に浸ってはいられない。現在は日本勢８番手の世界ランク５４位だが、「今年は世界ランクも３０位以内には絶対に入りたいと思っている」と宇田。２８日開幕のドイツ・オープンから今季のツアーも始まるだけに「全日本で優勝して満足はせず、気持ちを切り替えてまたドイツＯＰに臨みたいです」と力を込めた。