早田ひな、涙の全日本初V!ダブルスと2冠 伊藤、石川と五輪代表を連破

女子シングルス優勝を決め、涙を流しながらしゃがみ込む早田ひな=丸善インテックアリーナ大阪(撮影・高部洋祐)
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 「卓球・全日本選手権」(19日、丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルス決勝が行われ、初の決勝に挑んだ早田ひな(19)=日本生命=が、4年ぶりの優勝を目指した石川佳純(26)=全農=を4-1(11-7、11-9、11-4、9-11、11-8)で下して、初優勝を飾った。早田は伊藤美誠(19)=スターツ=との女子ダブルスと2冠を達成した。

 昨年優勝の伊藤を準決勝で、石川を決勝で下した早田は、東京五輪シングルス代表の2人を破っての頂点。五輪代表は逃したが、目指す24年パリ五輪へ好スタートを切った早田は、優勝の瞬間に両手で顔を覆ってしゃがみ込んで号泣した。

 早田は「去年はシングルス準決勝で伊藤選手に負けてしまって、今年は最低ベスト4と思っていた。伊藤選手に勝たないと決勝、優勝はない。2冠が達成できてよかった」と涙をぬぐった。「伊藤選手とはダブルスを組んで普段から一緒にいる仲間ではあるけど、試合の時はライバル。美誠の存在があってここまで来られた」と盟友に感謝した。

 また、決勝について「石川選手はこれまで何度も決勝に出て優勝している選手。私は初めての舞台だったのでしっかり楽しむことを考えた。石川選手と初めて対戦するつもりで戦った。めちゃくちゃ楽しかったです」と振り返った。東京五輪代表は逃したが、「まず20年のこの1年、テーマを挑戦としていろんなことに向かっていって、逃げていた部分も自分と向き合ってきたい」と誓っていた。

 第1ゲームはパワーに勝る早田がものにすると、第2ゲームも先にリードした石川に食らいついて、接戦の末に奪った。

 第3ゲームも石川が先にポイントを重ねたが、すぐに早田が逆転に成功。台から離されても粘り強く返して石川のミスを誘い、ポイントを連取し、このゲームは11-4と圧倒した。

 第4ゲームは序盤は点の取り合いに。競り合ったまま終盤を迎え、追い込まれた石川が最後にポイントを連取して1ゲームを取り返した。

 第5ゲームは早田が序盤から攻めてリードを奪う。着実にポイントを重ね、優勝を決めると歓喜の涙を流した。

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