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桃田賢斗 3月全英で実戦復帰を目指す 帰国後改めて精密検査へ

 遠征先のマレーシア・クアラルンプールで交通死傷事故に巻き込まれたバドミントン世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=について、日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事(66)が14日、都内で現況説明を行い、15日に帰国することを発表した。現地の検査で骨折などは見つからず、現地報道によると「1カ月程度で練習を再開できる」と診断された。帰国後、日本でも精密検査を受けるが、3月中旬の全英オープン(バーミンガム)での実戦復帰を目標に調整していく。

 銭谷専務理事は現地での最終的な検査結果として、桃田は顎部、眉間部、唇という3カ所の裂傷と全身打撲と診断されたと明かした。当初現地報道された鼻や顎、首などの骨折はなかったとし、医師の許可を得て、同じく負傷した平山優コーチ、森本哲史トレーナーと15日に帰国することを発表した。

 東京五輪を約半年後に控える中、懸念されるのは競技面での影響だ。裂傷などは1週間程度で回復する見込み。現地でのCT検査では脳や歯に異常はなかったという。ただ、MRI検査は受けておらず、後遺症の有無を含めて、帰国後に改めて精密検査を受ける。順調に回復すれば、3月の全英オープンに向けて調整していく予定で、本人も前向きにとらえているという。

 精神面でのケアも必要となる。ドライバーが死亡する凄惨(せいさん)な事故の中、桃田は2列目の運転席の真後ろに座っていたことが判明。銭谷専務理事は「精神面の動揺もあると思う。目の前で24歳のドライバーが亡くなっている。サポートしながら、練習再開の時期を見定めていきたい」と、メンタル面のバックアップを約束した。

 現地英字紙の「The Star」電子板によると、桃田は病院に搬送され、容態が安定した後、駆けつけた日本代表の朴柱奉ヘッドコーチ(HC)に「僕はまだバドミントンができますか?」と尋ね、朴氏は「寝て回復すれば大丈夫だ」と伝えたという。

 帰国後は検査と休息を挟み、復帰へのプランを立てていく。金メダル最有力候補を襲った悲劇。今は乗り越えてくれることを信じるしかない。

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