水谷ダブルスVで全日本有終飾る シングル卒業に続き…「優勝すれば完全に引退」

 「卓球・全日本選手権」(13日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子シングルスで前回、史上最多10度目の優勝を果たした水谷隼(30)=木下グループ=が開会式に出席後、会見した。今大会は男子ダブルスにのみ出場するが、史上最多となる8度目の制覇が懸かっており「絶対に優勝して気持ちよく終わりたい」と誓った。

 さらなる金字塔を最後の“置き土産”にする。東京五輪を集大成と位置づけている水谷は、前回シングルスで前人未到のV10を達成し“全日本卒業”を宣言。しかし今回、大島祐哉と組む男子ダブルスにのみ名を連ねた。「優勝すれば歴代最多なので気持ちよく終わりたい。今回優勝すれば(全日本から)完全に引退すると思う」。松下浩二らを抜く8度目のダブルス制覇を終着駅に定めた。

 ただ、会場の空気を吸った“ミスター全日本”は「やっぱり興奮する」とうずく様子。「また生まれ変わって、違う自分として全日本に出場したい気持ちはある。その時はたぶん優勝するだけの力は持ってないと思うけど…」と、第一線を退いた後の“再挑戦”にも意欲をのぞかせた。

 東京五輪へはシングルス代表を逃したものの団体戦と混合ダブルス代表には選出され、4大会連続出場が決定。「スタート地点に立てただけ。リオでメダルを獲り、東京では金メダルを期待されているので精いっぱいやる」と決意を新たにした。

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