水谷隼 集大成4度目の五輪金で飾る!団体戦要員で順当選出 3人目サプライズなし

 日本卓球協会は6日、都内で会見を行い、東京五輪代表男女各3人を発表した。男子は張本智和(16)=木下グループ、丹羽孝希(25)=スヴェンソン=に加えて、団体戦代表として水谷隼(30)=木下グループ=を選出。女子は伊藤美誠(19)=スターツ、石川佳純(26)=全農、団体要員で平野美宇(19)=日本生命=が選ばれた。また、新種目の混合ダブルス代表も予定より前倒しで発表し、水谷・伊藤ペアを選出。伊藤は大阪市内で会見し、卓球で史上初となる3冠を宣言した。

 不世出の天才が4大会連続で五輪の舞台に立つ。シングルス代表は逃した水谷だが、団体戦要員に選出された。ロンドン五輪は3勝0敗、リオ五輪も6勝0敗という“団体戦の鬼”は自身のツイッターで「自分を選んだこと後悔させません。ロンドン、リオと団体戦無敗なので、そのまま東京でも全勝して自ら引退の花道を飾ります」と競技人生集大成への決意を表明した。

 全日本選手権で前人未到の優勝10回を誇る日本卓球界のカリスマがこのまま沈むわけにはいかなかった。リオ五輪ではシングルスで日本勢初の銅メダルを獲得。団体戦でもエースとして銀メダルに導き、卓球人気の底上げにも貢献した。

 日本男子の倉嶋洋介監督は「ダブルスの名手であり、シングルスでも団体戦で強さを発揮できる選手」と選考理由を挙げたが、16歳のエース張本頼みにならないためにも、実績以上にその圧倒的な存在感は不可欠。「長年エースとして世界と戦い、数多くの厳しい戦いを乗り越えてきた。これまでの経験を最大限生かし、精神的支柱としてチームに貢献してもらいたい」と絶大な期待を寄せた。

 近年は目の不調や腰痛を抱えており、シングルス代表落選後はモチベーション低下も心配された水谷だが、既に練習を再開。初優勝を目指す団体戦はもちろん、電撃発表となった混合ダブルスにも「一番金メダルに近い」と手応えを口にしている。有終の美を飾るにふさわしい舞台は整った。

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