東洋大・相沢晃 驚異の2区区間新!モグスの記録上回る1時間5分台で走破
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)
2年ぶりの総合優勝を狙う青学大が5時間21分16秒の新記録で3年ぶり4度目の往路優勝を果たした。国学院大が1分33秒差の2位。東京国際大が3位、総合連覇を狙う東海大は4位につけた。3日の復路は5区間、109・6キロで争われる。
鉄紺のプライドを示した。各校のエースがそろう伝統の“花の2区”に、東洋大の相沢晃(4年)が異次元の走りを刻み込んだ。東洋大は往路3連覇を逃し11位に沈んだが、5区の宮下も区間新の走りで、何とかシード争いに踏みとどまった。
1964年の東京五輪銅メダリスト、故円谷幸吉氏と同じ福島県須賀川市出身の学生長距離界のエースは、14位でタスキを受けるとグングンと加速。怒とうの7人抜きで、モグス(09年・山梨学院大)の従来の区間記録(1時間6分4秒)を上回り、史上初めて1時間5分台に突入する1時間5分57秒の区間新記録。「6分を切れるとは想定してなかった。モグスさんの映像は見ていて、なかなか抜ける記録ではないと思っていた」と自身も驚く快走だった。
東京五輪はトラックで狙う予定。コンディションが合えば3月の東京マラソンで初マラソンにも挑む。「大迫(傑)さん、設楽(悠太)さんが出場されるなら、一緒に競っていいレースをしたい」。堂々たる口ぶりは“箱根から世界へ”の飛躍を十分に予感させた。