大相撲力士会、公傷制度の復活を要望 インフル予防接種は冬巡業前に前倒しも

 大相撲の十両以上の関取で構成する力士会が25日、東京・両国国技館で開かれ、公傷制度の復活を日本相撲協会側に要望した。同制度は03年を最後に廃止されたが、近年は異常な程に重傷者が続出。要望を受けた協会の尾車事業部長(元大関琴風)も検討する意向を示した。

 先場所は横綱鶴竜に大関は豪栄道、高安が休場。貴景勝、栃ノ心、高安と3場所連続で大関降下者が出た。元大関照ノ富士や人気業師の宇良も序二段まで番付を落とし、再起ロードを歩んでいる。

 番付降下を避けるため強行出場し悪化させるケースも多く力士生命に関わる問題。かつては公傷認定による休場力士が続出したため廃止となった経緯はあるが、明らかに本場所で負った重傷と認められるなら再考の余地はある。今後、制度適用基準など協議される。

 また冬巡業でインフルエンザがまん延。十両貴源治が感染したにもかかわらず、相撲を取らせた問題も発覚。尾車部長は、これまで冬巡業後に行っていた予防接種を、冬巡業前に前倒しする対策案を示した。

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