女子は仙台育英が2年ぶり4度目優勝 エース不在乗り越える 全国高校駅伝

充実の表情でゴールテープを切る仙台育英・木村梨七=京都ハンナリーズアリーナ
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 「全国高校駅伝」(22日、たけびしスタジアム京都発着)

 女子は仙台育英(宮城)が1時間7分0秒で2年ぶり、豊川(愛知)に並ぶ最多4度目の優勝を果たした。連覇を狙った神村学園(鹿児島)は19秒差の2位。筑紫女学園(福岡)が3位に入った。

 仙台育英は今夏にケニア人留学生のエスタ・ムソニ(3年)が右大腿(だいたい)骨を骨折。絶対的エースを欠く危機をチーム一丸となって乗り越えた。釜石慶太監督(32)は「強い神村学園さんには10回のうち9回負ける。この1回に懸けて勝つには、このオーダーしかない。夏から理想としていた形を生徒たちが体現してくれた」と会心の笑みを浮かべた。

 1区の小海遥(2年)が1位で飛び出し、ムソニに代わって2区を託された米沢奈々香(1年)が区間6位の粘りの走りで1位の神村学園と6秒差の3位でタスキをつなぐ。後半勝負をにらんでいた釜石監督は「うれしい誤算。1、2区がすごく良かったので、3区以降で勝てると確信した」。その通りに3区の清水萌(3年)が中継所直前で神村学園を逆転して1位に立つと、4区の山中菜摘(1年)、アンカー5区の木村梨七(3年)がリードを広げてゴールまで駆け抜けた。

 これで4度目の優勝だが、日本人選手のみのメンバーでは初めて。「また違った仙台育英を見せられた。得るものがある」と釜石監督。2年前に23年ぶり優勝を果たした古豪が、都大路に完全復活を告げた。

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