紀平梨花の逃げ切りか、最大逆転優勝か- 表彰台争いも注目 全日本フィギュア女子展望

 公式練習を行う紀平梨花(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、代々木第一体育館)

 17時4分から女子フリーが行われる。ショートプログラム(SP)首位は73・98点で、初優勝を目指す紀平梨花(関大KFSC)。3・87点差の2位に2年ぶりの戴冠を誓う宮原知子(関大)がつける。昨年女王の坂本花織(シスメックス)は、紀平と4・03点差の3位から追いかける。

 現行の採点方式になって以降の全日本選手権での最大逆転劇は、2013年大会でSP首位の浅田真央(73・01点)を同2位の鈴木明子(70・19点)が逆転した2・82点差。SP首位からの逃げ切りが多く、逆転も2位、3位がほとんど。過去の傾向通り紀平が逃げ切るのか、史上最大逆転優勝者が生まれるのか-。注目だ。

 もう1つのポイントはし烈な表彰台争いだろう。今大会は3月の世界選手権(モントリオール)の代表選考会も兼ねている。3月の世界選手権代表は今大会の優勝者が1枠目に内定。2、3枠目は、(1)今大会の2、3位 (2)GPファイナル出場者(紀平) (3)国際スケート連盟が定める世界ランク上位3名(紀平、宮原、坂本)から総合的に判断して決定する。

 紀平、宮原、坂本以外の選手が代表入りするためには、最低でも今大会での表彰台が必要。4位の樋口新葉(明大)は3位と1・85点差。本人も「本当に世界選手権に行きたい」と口にしており、強い気持ちで臨む。

 5位の山下真瑚(中京大中京高)は3位まで3・31点、6位の本田真凜(JAL)は4・03点差。3回転ジャンプ1本で入れ替わる点差となっている。ミスなく、高い完成度での演技を見せることが上位進出の勝負の鍵を握りそうだ。熱い表彰台争いも見逃せない。

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