羽生結弦、朝練習は試行錯誤の調整も終盤きっちり修正 世界最高得点への挑戦始まる

SPに向けての公式練習でジャンプの感触を確かめる羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(22日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男女SPを前に公式練習が行われた。3年ぶり4度目の優勝を狙う羽生結弦(24)=ANA=は、試行錯誤しながら、本番に向けて感覚を研ぎ澄ませた。SP「秋によせて」を掛けた練習では、冒頭の4回転サルコーでお手つき。続くトリプルアクセルは軽やかに決めたが、最後の4回転-3回転の連続ジャンプは2回転の単発となってしまった。その後は時にジェスチャーを交えながら、そしてリンクサイドで頭に手をやりながら、修正を繰り返し、終盤には曲掛けでミスした4回転サルコーと、連続ジャンプをきっちりと決めた。

 GP初戦のスケートカナダでは今季世界最高得点の322・59点をマーク。ネーサン・チェン(米国)の持つ現行の採点方法での世界最高得点である323・42点(19年世界選手権)に0・83点差に迫った。前日会見では更新への自信を問われると「言われないと分からないぐらいだった」と苦笑いしつつ「今季1番点を出しているのは僕だという自信はあるし、それを超えたい思いもある」とキッパリ。実績を考えれば、事実上1強の今大会。羽生が羽生に挑む戦いが始まる。

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