高安“ドタキャン”ぎっくり腰で休場 境川親方は激怒「もっと早く連絡せんかい!」

 「大相撲九州場所・8日目」(17日、福岡国際センター)

 かど番の大関高安が8日目、突然の休場で混乱を巻き起こした。会場入りし、幕内土俵入りまで行いながら、ぎっくり腰を理由に相撲を取らず午後5時過ぎに早退。角界の看板の前代未聞となる失態に翌9日目の取組再編など日本相撲協会もドタバタ対応に追われた。10日目にも復帰が見込まれるものの、ここまで3勝5敗の不振で大関残留は大ピンチだ。中入り後は横綱白鵬が玉鷲を一蹴し、7勝目(1敗)を挙げて単独首位をキープ。1差の2敗で小結朝乃山、平幕輝の2人が追う。

 午後5時前、まさかの高安休場の連絡に協会も混乱に陥った。九州場所担当部長の境川親方(元小結両国)が西の支度部屋に急行。風呂に入っていた大関を待った。電話で師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)と思われる相手に対し、「もっと早く連絡せんかい!」と怒声を響かせた。

 風呂上がりの高安は付け人の肩を借り、ヨタヨタと歩いた。約5分、2人が話し合い、休場は決定。境川親方は「ぎっくり腰。歩けないんだから仕方がない」とため息。高安は無言で早退した。

 かど番で左肘を痛めており序盤から不振。場所前には演歌歌手の杜このみと婚約を発表。愛する人のために大関を死守する気迫で前日は激闘を制し3勝目を挙げた。この日も会場入り前から腰に痛みを抱えながらギリギリまで出場を模索した。八角理事長(元横綱北勝海)は「気持ちは買いたい」とかばった。

 一方で大関が前代未聞の“ドタキャン”は失態。協会は9日目の取組再編などに追われた。理事長は「申し訳ない。高安の相撲を楽しみにしていた人、(対戦相手だった)宝富士のファンもいる」と陳謝した。

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