貴景勝、連敗ストップで4勝目 謎の沈黙から15日…突然の“侍・貴景勝節”解禁

 「大相撲九州場所・7日目」(16日、福岡国際センター)

 大関貴景勝が平幕妙義龍を電車道で押し出し、連敗を止め4勝目(3敗)を挙げた。謎の沈黙を貫いてきたが15日ぶりに取材対応。立ち合いの爆発力も、キレキレの“侍・貴景勝節”もよみがえり、昨年の九州場所覇者がトップと2差を守り逆襲態勢だ。横綱白鵬が宝富士をはたき込み、ただ1人の1敗(6勝)で単独トップをキープ。1差の2敗で小結朝乃山、平幕の佐田の海、正代、千代丸、輝の5人が追う。

 貴景勝が沈黙を破った。この日の朝稽古後、報道陣の問いかけに「あと半分あるから。体を動かしてやれることをやりたい」と突然、口を開いたのだ。

 今月2日から謎の無言を貫いており、15日ぶりの“解禁”だった。もともと、取材対応には積極的な大関。ルーティンを復活させて、本来の相撲の爆発力もよみがえった。

 7戦全勝だった妙義龍に顔を張られたが、お構いなし。怒とうの突きで押し込むと、強烈な一撃でトドメを刺した。2秒0の電車道。今場所一番の内容で連敗を2で止めた。

 前日まで支度部屋では報道陣に背を向けたが、この日は前を向き質問に応じた。「毎日毎日、後悔しないように。しっかり準備して同じ事をやって臨んでいる」と力を込めた。

 右膝負傷で1度は大関を陥落したが先場所、12勝を挙げて返り咲き。一方で先場所、左大胸筋肉離れの重傷を負った。出場すら危ぶまれたが昨年、初優勝した九州に大関として凱旋した。「懐かしい。今年はありがたい(大関としての)“圧”がある。勝たないといけない。どんな精神でも強いやつは勝つ」と責任感をにじませた。

 “貴景勝節”も戻ってさあ逆襲。「(Vを)狙わないと何をしているんだとなる。あきらめずにやれば優勝以上のものがつかめるかもしれない」。23歳、新時代の顔が白鵬に食らい付く。

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