卓球女子、中国に完敗で銀 伊藤美誠あと1点から5連続失点「珍しい緊張感あった」

 「卓球・W杯団体戦」(10日、東京体育館)

 東京五輪のテスト大会を兼ねて行われ、女子決勝は、前回2位の日本が8連覇中の中国に0-3で敗れ、準優勝となった。第1試合のダブルスは、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)組が陳夢、劉詩組に0-3で敗れ、第2試合は世界ランク7位の伊藤美誠(スターツ)が同3位の孫穎莎に2-3で惜敗。第3試合は同10位の平野が同2位の劉詩ブンに0-3で敗れた。男子は中国が韓国を3-1で下し、8連覇を決めた。

 伊藤は宿命の同級生対決であと1点が取れなかった。2ゲーム連取した後2-2に追いつかれ、迎えた最終ゲーム。10-7とマッチポイントを握ったが、ここからまさかの5連続失点。跳びはねて喜ぶ相手と対照的にぼうぜんと立ち尽くし「最後は攻め急いでしまった」と首をかしげた。

 同じ2000年生まれの孫とは幼少期から対戦し、10月のワールドツアーでも2週続けて対戦して1勝1敗と伯仲している中国の次世代エースだ。互いに認め合う好敵手と激闘を繰り広げたが、今回は惜敗。「中国選手は特別な存在ではなくなり、毎回いい試合をできるのは力がついているからだと思うが、勝ち切らないといけない」とエースとして課題を見据えた。

 五輪と同じ会場と試合方式でホームの応援を力に変えつつ「珍しい緊張感もあった」と伊藤。「でもこの舞台で自分の実力を出さないといけない。五輪はこれ以上の声援がある中で勝たないと」。8カ月後の決戦では絶対的なエースとして帰ってくる。

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