萩野公介「ホッとしてます」「すごい楽しみ」代表候補に復帰で前向き 200個メV

笑顔で金メダルを受け取る萩野公介=静岡県富士水泳場
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 「競泳・社会人選手権」(10日、静岡県富士水泳場)

 男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、予選を1位通過した萩野公介(25)=ブリヂストン=は1分59秒23で優勝した。予選で1分58秒73をマークし、日本代表候補入り基準タイムであるインターナショナル標準記録(1分59秒23)も突破。代表候補に復帰し「ホッとしてます」と表情を緩めた。

 午前の予選よりタイムを落とし「悔しい。単純に実力不足」と振り返ったが、「アベレージで見れば地力はついていると思う。悲観的になる必要はない」と分析。今後については「すごい楽しみ」と笑みを浮かべ「休んでいた分は大きいけど、だからこそ前向きに取り組めている」と語った。

 萩野は不振のため、3月に休養を発表。約3カ月後の6月に都内で会見し、復帰へ向けた練習再開を発表した。実戦復帰は8月初旬。大歓声に包まれ「なんて幸せ者なんだろう」と感慨深げに語ったが、そこからがまた長かった。

 指導を受ける平井伯昌コーチは日本代表監督を務めているため、代表活動期間中は代表を優先する。日々の練習をともにするためには、平井コーチがいる環境に身を置く必要があるが、そのためにはまず国立スポーツ科学センター(JISS)を使うための日本代表候補入り基準タイムを突破しなければならなかった。

 9月半ばの茨城国体で記録突破を目指したが0秒53届かず。状態自体は悪くないはずだったが、大会の場で練習通りに力を出すことがどれほど難しいかを痛感した。

 今大会前も右肩を痛めたが「集中力を持ってやれば大丈夫」「オリンピックも朝決勝なので、朝できなきゃ意味がない」と、予選から全力でぶつかったことが奏功した。「いい集中でできた」とすがすがしく、どこか吹っ切れたような表情で語った。

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