「大相撲九州場所」（１１月１０日初日、福岡国際センター）

　大関昇進を目指す関脇御嶽海が２８日、福岡県新宮町の部屋で会見し、故郷長野県のために「１２番勝つ」と誓った。地元は台風１９号による千曲川の氾濫で大きな被害を受け、知人のりんご農園は壊滅状態になった。１２月に帰省し、りんご農園の倒木、泥などを片付ける作業を手伝う考えもある。

　すでに先場所の殊勲賞賞金２００万円と５００ミリリットル入りの水２０００本を被災地に送った。「少しでも自分の勝っている姿を見せて元気になってもらえれば」と九州から力を届ける。

　三役は１７場所連続で維持。九州場所が正式な大関とりではないものの、１２勝すれば三役３場所で計３３勝以上という大関昇進の目安に到達する。「自分の相撲を取り『強いなあ』と思ってもらえるように」と気合。現在４５勝で小結阿炎と並びトップに立つ年間最多勝賞も視界に入れた。