事故で負傷の本田真凜は10位「不安が100%…思い切り滑れた」

SPを前に胸に手を当てる本田真凜=カナダのケロウナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・スケートカナダ」(25日、ケロウナ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(18)=JAL=は59・20点で10位発進した。首位は81・35点の紀平梨花(17)=関大KFSC=だった。

 22日に見舞われたタクシー乗車中の交通事故で右足すねを痛めた本田が、懸命の演技を見せた。冒頭の3回転ループ-3回転トーループの連続ジャンプを着氷。軽度の回転不足の判定となり、続くフリップジャンプも2回転で0点扱いとなったが「緊張というよりは不安が100パーセントという感じで演技をしたけど、思い切り滑れたんじゃないか。思ったよりできた」とうなずいた。

 事故の影響で足の他に、首にも痛みが残っていると本田は言う。「ちょっとした光や音」にも敏感になっており、前の選手へ向けた声援によって「心臓がドクドクして不安だった」と振り返った。それでも、自分自身で決断した出場の道。「自分への声援を力に変えてできた」と前向きに乗り越えた。

 右足膝より下には、この日もグルグルとテーピングが巻かれていたが「アドレナリンでほぼ痛みなくできた。(ジャンプのミスは)ケガのせいではなく自分のせい」と受け止めた。

 女子フリーは26日13時(日本時間27日5時)から行われ、1組2番滑走の本田は日本時間27日5時15分頃登場する予定。「もっといい演技、喜んでもらえるような演技をしたい」と語った。

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