「バレーボール・男子Ｗ杯、日本１－３ブラジル」（１４日、広島県立総合体育館）

　世界ランキング１１位の日本は、同１位でリオデジャネイロ五輪金メダルのブラジルと対戦し、１－３（１７－２５、２６－２４、１４－２５、２５－２７）で敗れ、勝ち点２０のままで、最終戦を残して４位が確定。４２年ぶりのメダル獲得はならなかった。

　史上初の５連勝の勢いで王者と激突した日本だったが、１２年ぶりにブラジルからセットを奪う健闘を見せたが、最後は地力の差を見せつけられた。ブラジルの優勝が決まった。目下３０連敗、８連続ストレート負け中の王者に、史上初の５連勝で２８年ぶりの４位以上を確定させた日本の勢いが通用するかに注目が集まったが、善戦したものの届かなかった。

　メダルこそならなかったが、現在の充実ぶりをぶつけての善戦に中垣内祐一監督は「よくやったと思う。ブラジル相手に本気を出させた。同等のレベルでできているところもあった。サーブと粘り強いディフェンスで追い込めていたと思う。選手はよくやったと、手前味噌ですが思います。やってきていることが前進している」と、手応えを語った。１２年ぶりにセットを奪ったことには「１２年ぶりですか。正直実感がない数字ですが」と苦笑いだった。

　選手たちもコート上で十分に戦える手応えを感じていた様子。エースの石川祐希は「目標に届かず悔しい。競った場面で取り切れなかった。競る力は見せられたが、競り勝たないとこれから勝っていけない。その強さをこれからの課題にしたい」と悔しがり、小野寺も「勝てない相手ではなかった。勝ちきれないところが僕らの課題」と、うなずいた。

　１５日はカナダ戦。順位は決まったが、この勢いを来年につなげるためにも勝利で締めくくる。