9秒台トリオ全員準決勝へ サニブラウン余力たっぷりフィニッシュ

 「陸上・世界選手権」(27日、ドーハ)

 男子100メートルでは“9秒台トリオ”サニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大、桐生祥秀(23)=日本生命、小池祐貴(24)=住友電工=の3人が準決勝進出を決めた。

 日本短距離の層の厚さを感じさせる予選となった。史上最強の呼び声高い“9秒台トリオ”が課題を残しながらもしっかりと予選を突破。2年前のロンドン大会(サニブラウン、多田、ケンブリッジ)に続いての3人全員準決勝進出となった。

 中でも日本記録保持者のサニブラウンの貫録は光った。課題のスタートでは遅れたが、力強く加速。今季世界1位で優勝候補のコールマンには離されたものの、横を確認しながら余力タップリにフィニッシュした。「適当に走ったわりにはよかった」。競争の激しい米国に身を置き戦う中で、心は良い意味で鈍感となった。予選を終えて言った。「(世界選手権の舞台にも)何も感じなくなってて怖いですね」。淡々と話す姿が、さらなる大仕事を予感させた。

 高校生だった13年大会以来の個人での世界選手権出場となった桐生は、元世界王者のブレークら自己ベスト9秒台が桐生も含め5人という“死の組”だったが、トップスタートから中盤まで先頭争い。各組3位以内を除くタイム上位に入り、世界大会初の準決進出。「楽しみ。ワクワクしながらスタートラインに立てた。ここ数年の成長」と胸を張った。小池も中盤に粘りを発揮し、準決へ。来年に東京五輪を控え、世界のレベルが上がる中、しっかりと日本の存在感を見せつけた。

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