女子バレー・中田監督「このまま帰すわけには」ファンの声援を後押しに殊勲星

 セルビアに逆転勝ちし、笑顔で選手を迎える中田監督=丸善インテックアリーナ大阪
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 「バレーボール・女子W杯、日本3-2セルビア」(27日、丸善インテックアリーナ大阪)

 第9戦を行い、世界ランク6位の日本は、同1位でリオデジャネイロ五輪銀メダルのセルビアに3-2(21-25、21-25、25-20、25-20、15-6)で逆転勝ちし、4勝目(5敗)を挙げた。

 ロシア戦、米国戦に続き、フルセットにもつれ込んだのは今大会3回目だったが、初めて白星をものにした。2セットを失った場面の心境について、中田監督は「負け続けているので、負け癖ではないけど、嫌な雰囲気はあった」と打ち明けた。

 セッター佐藤美弥(日立)の積極的なトスワークでリズムをつかみ、第3セットからは奥村麻依(デンソー)のブロックや、鍋谷友理枝(デンソー)のサーブ、バックアタックなどがさえ渡った。

 7430人の大観衆の前で大逆転勝ち。粘りでつかんだ殊勲星に、中田監督は「厳しい。苦しい。でも、毎試合、たくさんのお客さんに来てもらって、このまま帰すわけにはいかないだろう、と」と、してやったりの表情だった。

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