福島千里が両アキレス腱痛から復帰戦「スタートライン」
「陸上・全日本実業団対抗選手権」(21日、ヤンマースタジアム長居)
女子100メートル予選が行われ、3組に登場した日本記録保持者の福島千里(31)=セイコー=は、追い風0・6メートルの条件下、12秒25の組5着で予選落ちした。両アキレス腱痛から約5カ月ぶりに実戦復帰したが、思うような結果は残せず。それでも「スタートラインに立ててとてもうれしく思う。支えてくれた人がたくさんいるので、本当はもっといい形で復帰できればよかったけど、凡人なんで、ここから」と明るい表情で話した。
4月のアジア選手権(ドーハ)では準決勝敗退。以降、両アキレス腱の痛みが続き、6月の日本選手権は欠場した。今は「痛くない状態でレースを迎えたいと思っていたので、痛みはない状況」と説明。「無茶はしないけど、無理はする。無理をしないと到達できないところが目標なので」と力強く語り、1年を切った東京五輪に対しても「2020年東京をターゲットに全てつながっている」と力を込めた。
「反省を生かして次のレースに向けていきたい」と福島。22日の200メートルにも出場を予定している。