元大関照ノ富士「ああいう相撲は取りたくないけど」きめ倒しで無傷の6連勝

千代鳳(手前)の攻めをこらえる照ノ富士=両国国技館
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 「大相撲秋場所・11日目」(18日、両国国技館)

 元大関で東幕下27枚目の照ノ富士(27)=伊勢ケ浜=が千代鳳(九重)との全勝対決をきめ倒しで制し無傷6連勝。左差しを許し後退。土俵際、投げを踏ん張って残した。

 逆襲に転じ右上手に力を込めて、圧力をかけ前進。最後はパワーでねじ伏せた。

 「良かった。ああいう(無理な)相撲は取りたくないけど」と言いながら、元小結相手と力の入る勝負に満足顔を浮かべた。

 仕切り戦で互いに気持ちが高まったのが分かった。「仕切っている時にあいてが走ってくる感じがあった。冷静に取れた。熱くなりそうなところがあったけど。向こうが気合入っているから『ウンッ』ってなりそうだったので自分で『ハーッ』て落ち着いた。あのまま『ガアッ』て気合入れてたら冷静に対応できなかったと思う」と、気持ちを押さえるのに必死だった。

 大関を14場所務め、優勝も経験しながら両膝負傷に加え、糖尿病なども重なり、序二段まで降下。春場所で5場所ぶりに土俵に戻った。今場所が復帰4場所目で幕下27枚目まで番付を回復した。

 千代鳳も元小結で幕内でも対戦した。「昔から対戦があって年も近い。三役経験者で上位でずっと相撲を取った。こっちも気合入れないと気を抜いたりしたら勝てない。お互いケガがあって(番付を)落ちたけど、もう1回どっちも上がろうとしている」。再起への思いは一緒だった。

 最後の七番相撲の相手は同じく元幕内で6戦全勝の千代の国(九重)が濃厚。「しっかりと自分の相撲を取りきります」と気合は十分だ。

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