村上舜が五輪王手 アジア最上位なら出場権「1番しか考えていない」

 「サーフィン・ワールドゲームズ」(14日、木崎浜海岸)

 男子6回戦と敗者復活戦9回戦までが行われた。昨年大会4位の村上舜(22)は敗者復活9回戦2組を14・17点で突破した。同組の大原洋人(22)は敗退し11位。五十嵐カノア(21)=木下グループ=は敗者復活8回戦2組で敗退し、13位となった。村上は最終日の15日にリオ・ワイダ(インドネシア)を上回る順位を残せば、アジア最上位となって条件付きで五輪出場権を得る。

 5月の第1回ジャパン・オープンで初代王者になった村上が五輪出場権獲得に王手をかけた。「集中力を切らさずにこのままいきたい」。昨年はかなわなかった優勝を目指す。

 敗者復活9回戦では大原とプロ最高峰チャンピオンシップ・ツアー(CT)1位のフィリペ・トリド(ブラジル)と同組。日本勢2人での勝ち抜けを目指したが、いきなりトリドが9・13点の高得点を出し、「洋人との1、2フィニッシュはないなと思って、ショックでした」

 このアナウンス以外はほとんど点数が聞き取れないほどの強風と波が暴れる荒れた天候にも、持ち前の美しいライディングで対応。4本目で7・67点を出し「5点台で止まるかなと思ったけど、最初のターンが良くて評価してもらえてうれしいです」と喜んだ。

 五輪出場権のかかるアジア最上位はインドネシアのワイダと争う。敗者復活10回戦は同組だが「1番を取ること(優勝)しか考えてない。その後にいろいろ付いてくる」と気負いはない。サーフィンの魅力を発信する目標のためにも、頂点を奪いにいく。

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