ラグビー・具智元、右手甲骨折からレギュラー組 ラーメン断って背番号「3」狙う

 「ラグビー・日本代表合宿」(21日、網走)

 右手甲の骨折で離脱していたプロップ具智元(25)=ホンダ=が、今合宿で初めてレギュラー組に入って練習した。精力的にフルメニューをこなし、「練習では痛くない」と笑顔を見せた。

 背番号「3」をつける右プロップとして評価の高かった具は、7月の宮崎合宿中に右手首を痛めた。パシフィックネーションズ杯(PNC)3試合は代表から外れた。手が使えない間は、下半身を徹底強化。「以前よりも走れています」と自信を口にし、実戦想定の激しい練習後にも「キツかったけど、足は動きました」と手応えを示した。

 課題を問われて「スクラムですね」と答えた。新ルールが適用されたスクラムは故障前に練習してきたが、PNCを通じて組み方は当時とは少し変化があった。「いいときとよくないときの波がある。きのうは自分1人で組んでいる感覚もあった。ちょっとよくなっている感覚です」と言う。

 今合宿は同じ右プロップに山下(神戸製鋼)、バル(パナソニック)、木津(トヨタ自動車)が参加。離脱している間に競争は激化した。「早く起き上がったり、早くポジショニングをしたり、真面目に頑張るところでアピールしたい」と誓う。

 大好物はラーメン。だが体調管理のため「食べてないです」と少し寂しそうな表情。「一回一回の練習でアピールしていかないといけない。これからも、もっと頑張る」。背番号「3」奪取へ、再スタートを切った。

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