9・98スタジアムの魔力…陸上新設大会で3種目4度の日本記録ラッシュ 選手も驚嘆

 「陸上・アスリートナイトゲームズ・イン福井」(17日、福井県営陸上競技場)

 新設大会で怒とうの日本記録ラッシュが巻き起こった。男子走り幅跳びなど3種目計4度の日本記録に選手からも驚きの声が漏れた。

 男子走り幅跳びで城山正太郎(24)=ゼンリン=が8メートル40の日本記録を樹立した。これまでの自己記録である8メートル01を39センチ更新し、今季世界ランク2位の大記録となった。直前に日本選手権3連覇中の橋岡優輝(20)=日大=が8メートル32で、指導を受ける森長正樹コーチが1992年に出した日本記録8メートル25を27年ぶりに更新していたが、その約30分後に塗り替えられた。

 また、男子110メートル障害では高山峻野(24)=ゼンリン=が7月に出した自身の日本記録13秒30を更新する13秒25、女子100メートル障害は寺田明日香(29)=パソナグループ=が00年に金沢イボンヌがマークした日本記録に並ぶ13秒00で優勝した。この日は3種目計4度の日本記録が誕生した。

 2年前に男子100メートルで桐生祥秀が日本人初の9秒台をマークしたことを記念し“9・98スタジアム”と命名された会場。この日はホームストレートは1・5メートル前後の絶好の追い風が吹き続けた。

 30分間の日本記録保持者となった橋岡は、8メートル32のジャンプにも、首をかしげ続けていた。「つんのめった感じでのジャンプだったので。意外に出ちゃったな」。これまでの自己ベストが8メートル01で、日本選手権でも23位だった城山は、自己記録を39センチ更新する8メートル40に「凄すぎてなんとも言えない。まさか40とは」と目を丸くした。

 7月の自己記録を0秒05更新した高山も「まったく想像していなかった。ビックリです」と、驚いていた。

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