バド桃田賢斗、難敵との90分死闘制し4強「今日の疲れは明日とれない」
「バドミントン・ジャパン・オープン」(26日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
男子シングルス準々決勝で、世界ランク1位の桃田賢斗(24)=NTT東日本=は、同8位のアンソニー・シニスカ・ギンティン(22)=インドネシア=を2-1(21-12、20-22、21-15)で下し、4強入りを決めた。
試合時間90分というフルゲームの死闘を制すと、桃田は思わずラケットを放り投げてガッツポーズ。相手と抱擁して健闘をたたえ合った。
ギンティンのスピード感あふれる小気味いい攻撃に苦戦したが、持ち味のネットプレーを駆使した緩急をつけたプレーで攻略。ホームで世界王者の底力を見せつけ、「今日の疲れはたぶんあしたはとれないと思うんですけど、これからもキツい場面が来ても逃げずに成長できるようにチャレンジしていきたい」と汗をぬぐった。
ギンティンとの過去の対戦成績は8勝3敗。昨年はアジア大会、中国オープンと2連敗を喫したこともあり、桃田も「彼はライバルだと思っている。彼に勝つことができれば自信をつけることができる」と認め、「今後、世代交代した時に(世界の)トップを争う選手になってくると思うので、すごく意識する。(桃田-ギンティン戦がバドミントン界の)伝統の一戦になればいい」と話していた。