朝玉勢、魁勝が新十両昇進 朝玉勢「少しずつ実感がわいてきた」

 日本相撲協会は24日、名古屋市内で秋場所(9月8日初日、両国国技館)の番付編成会議を行い、玉木改め朝玉勢(26)=高砂=と魁勝(24)=浅香山=の新十両昇進を決めた。再十両は青狼、彩(ともに錣山)。

 朝玉勢は師匠の高砂親方(元大関朝潮)とともに愛知県蟹江町の宿舎で会見。「まわりに『おめでとう』と言われ少しずつ実感がわいてきた」と喜びをかみしめた。

 夏場所で平幕優勝した朝乃山(高砂)と近大の同級生で同部屋に入門。16年初場所で初土俵を踏んだ。幕下上位までは順調もそこから十両の壁に跳ね返され続けた。「気持ちが弱い部分があった」。東幕下3枚目の今場所、2連勝後、3連敗を喫し、「無理かと思った」と弱気が出た。

 2日連続で親方と食事をともにし「まだまだここからだ」と励まされ目が覚めた。最後は“勝った方が十両”という幕下豊昇龍(立浪)との大一番を制し、壁を突破した。

 昇進を機に改名。中学生時3年間、下宿し、お世話になり続けた地元・三重県の恩人が名付け親となった「朝玉勢」。高砂部屋の“屋号”の「朝」、本名の「玉」、地元・伊勢の「勢」を合わせた。

 「自分の名前も入っているからいい。地元も近い、今場所決められて良かった」と、笑みを浮かべた。師匠は「朝乃山にすぐ追い付く気持ちでやってほしい。秘めたものはある。いいものを輝かしきれていない。玉が付いている。玉は磨かないと」と、さらなる上を目指すよう求めた。

 朝玉勢も朝乃山が発奮材料。「近大から同級生で一緒にプロに入って向こうは優勝もして、あこがれというかそんな感じだった。刺激?多少はあった」。名門高砂部屋を近大コンビで引っ張っていく。

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