安美錦、最初のしこ名は竜虎に決まりかけていた…最後の相手になる不思議

 負傷した2日目の相手、竜虎(21)=尾上=の名前が安美錦に角界入りした頃の記憶を呼び起こした。12日、朝稽古の後、「最初のしこ名は竜虎に決まりかけていた」と明かした。本名は杉野森竜児で名前の竜に虎を合わせた。最終的には見送られたしこ名が自身の最後の相手となるのは不思議な運命だった。

 現役最後の相手が誰なのか、とジョークめかして話していた。自身は平成の大横綱・貴乃花の最後の相手として知られている。番付表の十両を見ながら「地味だなあ。琴ノ若はお父さんとも何度もやっているよ。出て地味なやつが最後になるより出ずに竜虎がいい」と聞いている記者が返答に困ったが、その通りになってしまった。

 最後の相手はビッグになってほしい。竜虎が負傷させたことを気にしていることを聞くと尾上部屋付きの佐ノ山親方(元幕内里山)に「気にするなよ、里山だって俺に1回も勝ったことがないのに俺に勝ったんだから自信持って取れよ」と伝言を頼んだ。「若くて力のある力士。気にする暇があったら四股の5回でも踏め」。技もコメントもさえ渡る味わい深い力士だった。(デイリースポーツ大相撲キャップ・荒木 司)

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