高藤直寿「外国選手レベル低い」世界V3へ最大ライバルは“宿敵”永山

 柔道男子60キロ級で世界選手権2連覇中の高藤直寿(26)=パーク24=が9日、グランプリ(GP)モントリオール大会を終えてカナダから成田空港に帰国した。5カ月ぶりとなった実戦を4試合オール一本勝ちによる圧巻の内容で優勝し、「思った通りの動きができた。練習してきた成果が出た」と納得の表情でうなずいた。

 ただ、「外国人選手がちょっとレベルが低いかなと感じている」と、以前から口にしていた思いをより強くした大会でもあったようだ。

 腰のケガ明けだったが4試合を通じて危ない場面はまるでなく、相手の攻め手を封じながら、隙あらば相手を投げ切る変幻自在の柔道は健在。昨年の世界選手権決勝と同じ顔合わせだった世界ランク1位のムシビドバゼ(ロシア)すら全く寄せ付けず、内股で放り投げた。

 この階級で“世界に敵なし”を再び印象づけた高藤だが、「ここでホッとするのではなく、また永山(竜樹)選手の対策をしていかないと」と同じ日本代表の名前を挙げ、世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)3連覇に向けた最大のライバルとして照準を定めた。

 世界選手権には3年連続で2人代表で臨むが、来年の東京五輪に出場できるのは2人のうち1人だけ。この夏、真価を証明した方が大きく近づくことができる。

 高藤にとって永山は16年以降に2連敗を喫した宿敵だったが、直近では自身が2連勝と苦手意識を払しょくしつつもある。一方の永山も1年以上高藤以外の選手には負けておらず、2人がぶつかれば事実上の決勝戦となる可能性も高い。

 大一番前最後の調整試合を終えた高藤は「(永山は)他の選手と全然レベルが違うと思ったし、僕もまだまだ研究していける部分がある。またここから(準備を進めていく)」と、国内ライバルへの警戒心を最大レベルに引き上げた。

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