大坂なおみ、芝コートで格下に完敗 ショック大きく会見拒否…罰金支払いへ

 「女子テニス・ネイチャーバレー・クラシック」(20日、英バーミンガム)

 シングルス2回戦で世界ランキング1位の大坂なおみ(21)=日清食品=が世界43位のユリア・プティンツェワ(カザフスタン)に2-6、3-6で完敗した。同じ芝コートが舞台となる四大大会第3戦のウィンブルドン選手権に向け、課題を突き付けられた。

 経験不足の芝コートでは「どうしたら、より上のプレーができるか学んでいる最中」と話していた大坂が、世界43位にわずか1時間強で屈した。試合後は記者会見に現れず、女子ツアーを統括するWTAによると罰金が科せられる見通し。あまり弾まないスライスショットを駆使する格下に完敗した衝撃の大きさをうかがわせた。

 第1セットは立ち上がりから5ゲーム連続で奪われ、第2セットも3-2のリードを守れずに逆転された。両者が競った合計110のポイントのうち約3分の1の37をミスで失い、何度も苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 サカリ(ギリシャ)に競り勝った1回戦でも、特に芝特有の低い軌道を描くスライスショットの処理で何度も苦しい体勢での返球を迫られ「スライスのうまい選手とプレーするのは難しい」と漏らしていた。「リターンをより効率的にする」と対策は練ってきたが、今季最初の芝コートの大会で不安を残し、7月1日に開幕する大舞台へ暗雲が垂れ込めた。

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