ボクシング五輪存続で日本連盟もホッ 会長も「本当にうれしい」

 国際オリンピック委員会(IOC)が2020年東京五輪の実施競技から除外の可能性もあったボクシングを存続させる方針を発表したことを受け、日本ボクシング連盟は23日、都内で記者会見を行った。内田貞信会長は「本当にうれしいですね。世界のボクシングファン、選手もこの決定を待っていたと思う」と喜びの心境を語った。

 IOCは22日、2020年東京五輪の実施競技から除外の可能性もあったボクシングを存続させる方針を決め、6月のIOC総会で正式に決定する。ただ、組織運営や財政、審判に問題を抱えている国際ボクシング協会(AIBA)には資格停止処分を科した上で、五輪の試合運営はIOCの指示の元で行われる見通しとなった。

 内田会長はIOCの発表があった日本時間深夜、インターネット上のニュースを見て五輪での競技存続を確認したという。「一睡もできなかった」と言いつつも、待ちに待った吉報に安どの笑みを浮かべた。

 国内の選手や関係者からもLINEでのメッセージが殺到したといい、内田会長は「みんなすごくうれしいと思う」と心情をおもんぱかった。菊池浩吉副会長は「(選手に)今までヤキモキさせた期間が長かった。いよいよモチベーションを上げていける環境づくりを(連盟が)するので、選手は試合に向けて集中してもらいたい」と話した。

 ただ、これまで国際大会を統括してきたAIBAが資格停止となる異常事態となっただけに、審判の確保など課題は山積みだ。内田会長は「(東京五輪)組織委の指示が来ると思うので、連盟としては積極的に協力していきたい」とサポートを約束。菊池副会長は「五輪でどのように審判を集めるか、どのように運営するか。組織委ともしっかり打ち合わせをしたい」と、次なる課題に向けて頭を悩ませていた。

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