16歳松田詩野 初代女王!WG切符ゲット 東京五輪会場で同世代ライバル破った

 「サーフィン・ジャパンオープン」(6日、釣ケ崎海岸)

 2020年東京五輪の各大陸予選を兼ねて9月に宮崎市で開催されるワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)の代表を選考する新設大会の最終日が行われ、女子は松田詩野(16)が優勝した。決勝で9・66点を挙げ、中塩佳那の8・47点を上回った。男子は昨年のWGで4位に入った村上舜(22)が決勝で大技を連発し、17・47点で大橋海人に8・10点の大差を付けた。準々決勝では大原洋人を退けた。WG代表には男子が村上、大原と昨年大会2位の五十嵐カノア、女子は松田と前田穂乃香、脇田紗良が選出された。

 成長著しい16歳が、20年東京五輪の実施会場で栄えある初代女王に輝いた。「1回戦から優勝したい気持ちが強かった。すごくうれしい」。2日間で6試合を戦い抜いた松田は表彰式で高々とトロフィーを掲げ、屈託のない笑みを浮かべた。

 決勝の相手は同じジュニア世代の15歳、中塩。強風の影響で波が乱れ、序盤は苦しんだが、「少し左に移動した」と冷静に対処。中盤に深いターンを決めてリードを奪った。残り3分になると、優先権を持って相手に近づき、最後まで質のいい波に乗らせない。駆け引きもさえ、したたかに勝ち切った。

 神奈川県茅ケ崎市出身。サーファーの両親の影響で小学1年から始め、地元の教室で腕を磨いた。中学2年でプロに転向。持ち前の柔軟性を武器に、昨年はジュニア世界選手権でU-16の個人2位に入り、国際大会の一宮千葉オープンで優勝した。日々の練習は1時間半~2時間を2セット。この釣ケ崎海岸でも練習を積み、今大会に備えてきた。

 ともにワールドゲームズの代表入りを果たした前田、脇田には世界ランキングで及ばないが、今大会では直接対決で2人に勝利を収めた。東京五輪出場も決して夢ではない。「スキルよりパワーをつけたい。もっと成長した自分で挑めるように頑張りたい」。伸びしろ十分のホープはしっかりと前を見据えた。

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