紀平梨花「理想は羽生の4回転」来季フリー4回転1本、トリプルアクセル2本に意欲

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル女子で初出場優勝を成し遂げ、鮮烈なシニアデビューを果たした紀平梨花(16)=関大KFSC=が共同通信のインタビューに応じ、終了したシーズンの収穫や課題、令和で迎える来季への思いなどを語った。

  ◇  ◇

 -世界国別対抗戦を除く国際大会7戦で6勝と強さを見せた。

 「初のシニアでどれも重要な試合と捉えていて、たまたま優勝できたというふうになっては駄目なので、頭をフル回転させて気合を入れっぱなしだった。全力を尽くせたし、全てが意味のある試合だった」

 -トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が代名詞となった。

 「3回転半はコンマ1秒もないくらいの踏み切りのタイミングの違いで決まる。左足で踏み切る瞬間、エッジ(刃)と氷がすれる『シュッ』という音がしたら回転軸がまっすぐにつくれる。靴によっても氷によっても感覚が違うので、会場でどれだけこつをつかめるかが重要だった」

 -オフの取り組み。

 「4回転ジャンプをシーズンが始まる前に完成させたい。そのために下半身のトレーニングも始めたい。4回転で先に挑む可能性はサルコーが85%でトーループが15%。来季はフリーで4回転を1本、トリプルアクセルを演技前半に1本、後半に1本入れることができたら」

 -4回転の参考としているのは。

 「理想で見本は羽生結弦選手のきれいなジャンプ。流れがあって無駄な力を入れずに跳んでいる。(羽生にジャンプを教える)スブリアン・コーチも動画を見せてくれるのでイメージはつくれている」

 -北京五輪で金メダルに挑む令和時代へ。

 「令和になるけど、自分のスケートは変わらず同じことをし続けるだけ。挑戦するけど、安定させないと。今までとやっていることを変えたらあかんやんって思う」

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