紀平梨花、来季は“代名詞”つくる 「必殺技」を発掘し新たな魅力を発信だ

 「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(14日、マリンメッセ福岡)

 エキシビションが行われ、女子ショートプログラム(SP)世界最高点を保持する紀平梨花(16)=関大KFSC=らが登場した。観客を魅了し、今季を締めくくった。シニア1年目で大躍進を遂げた紀平は、来季のプログラムに言及。自身の代名詞となるような、観衆を沸かせる技を練習していく。

 今季の飛躍を来シーズンへとつなげる。紀平は、SPは羽生結弦(ANA)が金メダルを獲得した平昌五輪のフリー「SEIMEI」を手がけたシェイリーン・ボーン氏に振り付けを依頼。フリーは今季の「ビューティフル・ストーム」を担当したトム・ディクソン氏との再タッグで新たな表現を模索する。「今までと違ったところ」を見せるプログラムを目指していく。

 ニュー紀平を表現するための試みの一つが“代名詞”の体得だ。今季まではジャンプの調整に重点を置いていたこともあり、現状は紀平と言えばトリプルアクセル(3回転半)。トリノ五輪女子金メダリスト、荒川静香さんの「イナバウアー」のような、ジャンプ以外での見せ場がまだない。思わず観衆が沸くような必殺技をこのオフ期間に発掘し、仕上げ、新たな魅力を発信していく。

 また現在、バレエやヒップホップなどのダンスを習っているが、表現の幅を広げるために、社交ダンスを取り入れる意向もあるという。5月には米コロラドで4回転習得のための合宿を予定。海外のコーチらとより密にコミュニケーションを取るために、英会話も習い始める計画だ。

 平成最後の戦いを終え、いよいよ時代は令和へと移る。「新しい時代が来たんだなと思うけど、自分の中ではスケート人生の中の一年。自分は、変わらず同じこと(練習)をし続けるだけ」と紀平。22年北京五輪は「まだ雲にちょっと隠れている感じ」と言うが「あと3年かけて、足りないところを見つけていける」と見据えた。足りないパーツを補うプランはできている。

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