失意の内村に同期が愛情エール 山室「今までになく必死になる内村航平を見てみたい」
「体操・全日本選手権」(27日、高崎アリーナ)
種目別トライアルが行われた。前日に内村航平(30)=リンガーハット=が両肩痛の影響もあり、37位でまさかの予選落ち。20年東京五輪出場にも暗雲が漂ったが、内村と“同期”で、同じく東京五輪を目指している選手たちからは“絶対王者”の復活を信じる愛情タップリのエールが相次いだ。
リオデジャネイロ五輪代表の山室光史(30)=コナミ=は、跳馬で2本平均14・099点、平行棒で13・833点をマークした。昨年9月の全日本シニア選手権で右上腕二頭筋を断裂し、今は復活への過程を歩んでいる段階。「最低限の演技ができたかな」と、うなずいた。ジュニア時代から切磋琢磨してきた内村の予選落ちは、ニュースで知った。「あんまり良くないとは聞いていたけど、ビックリした」と、衝撃を受けた。
山室自身も怪我に苦しみながら、そして年齢の壁にぶつかりながら、現役を続けてきた。リオ五輪以降は代表から遠ざかっているが、まだ諦めていない。親友内村の心中を「あまり今まで下(の順位)を経験したことがないから、今はちょっとやさぐれてるかなと思う」と思いやりながら「勝負は来年なんで。落ちるところまで落ちたら、あとは上がるしかない。僕もなにくそと思いながらやってきた。1回ぐらい大変な思いをしてもいいんじゃないか。今までにない必死になる内村航平を見てみたい。きっと戻ってくるって僕は思ってます。僕はリオ五輪の時に『泥水をすすってでもいきたい』と言っていた。航平もリオの後にそう言っていたと思う。“これからが泥臭いところだぞ”って伝えたい」と、愛情タップリにエールを送った。
13年種目別あん馬世界王者の亀山耕平(30)=徳洲会=は、種目別枠で東京五輪を狙っている。この日はミスもあり、14・266点。ただ、種目別W杯の出場権は2試合分権利を持っており、「勝負所できっちりできる準備をしていきたい」と、前を向いた。内村について聞かれると、「レジェンドですからね。慢心そういうというのは聞いていたけど」と、神妙な表情を浮かべた。「同期だけど、僕と違って6種目準備をしないといけないので、難しさは想像に難くない。その上、期待されて、東京五輪でのメダルも期待されている。そういうプレッシャーと戦っている。大変なことだなって思います。すごいなって」と、改めて内村の背負うものの大きさを感じているようだった。



