高橋尚子さん 小出さんからかけられた言葉「夢をかなえてくれてありがとう」

 現役時代、長きにわたって小出義雄氏に師事したのが2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(46)。3月31日に指導者を勇退した後、高橋さんはデイリースポーツのインタビューで、あらためて小出氏への思いを語った。高橋さんからは、何度も恩師に対する感謝の思いが口を突いて出た。

 「監督には『おまえはよく走ったな。夢をかなえてくれてありがとう』と言ってもらいました。私は『五輪で金メダルを取ったことよりも、世界記録を出したことよりも、小出監督に会えたことが一番大切な、価値のあることです』と伝えました。もう一度、あらためてお礼を言いました」。

 勇退することを聞き、すぐに監督に会いに行った。その後も数日間、何回も話をしたという。

 「私の今があるのは、小出監督のおかげです。五輪で金メダルを取れたのも、世界記録を出せたのも、小出監督がいらっしゃらなければ絶対にできませんでした。東京で指導する姿を見たいな、と私も思っていたし、そういう方もたくさんいたと思います。でも、責任感の強い方なので、この一年は体調を崩すこともあった中で、選手が自分の人生を変えて自分のところに来てくれた中で、それを全うできない、きちんと責任を果たせないと思った時に、監督なりのけじめをつけられたんだと感じています」

 高橋さんは現在、日本オリンピック委員会(JOC)や日本陸連の理事、解説者などとして多忙な日々を送っている。将来、指導者への夢も持っているとしつつも、まだ勉強中といい「いつか自分の中で納得できるような状況になったら、小出監督に教わったことを下の選手にもつなげていけるように、私自身が感じた練習や思いを選手に伝えられるような立場になればいいなと」と語っていた。

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