鈴木雄介“日本新”で初Vも…9月開幕“世界選手権”内定辞退を示唆

 「陸上・日本選手権・50キロ競歩」(14日、輪島市日本陸連公認コース)

 世界選手権(9~10月・ドーハ)代表選考会を兼ねて行われ、男子は20キロの世界記録を持つ鈴木雄介(31)=富士通=が3時間39分7秒の日本新記録で初優勝した。日本陸連が定めた3時間45分0秒の派遣設定記録を突破して代表入りの条件を満たしたが、従来より遅い世界選手権の開催時期や20キロとの兼ね合いなどで出場については明言を避けた。

 世界選手権について問われた鈴木が内定辞退も示唆した。

 「東京五輪を考え、今村(文男)コーチと相談しながらやりたい。世界選手権は特殊なので、回避して東京1本か考えたい」

 もちろん「本来なら出るべき大会」と分かっている。ドーハで日本人最上位のメダリストになれば東京五輪代表に内定する特権もある。だが、世界選手権は現地時間午後11時30分(日本時間翌日午前5時30分)スタートとなる。

 「夜中に50キロをずっと歩くことは人間のリズムにそぐわない。ダメージも相当残る」と危惧。さらに「自分は20キロのスペシャリストの自負、競歩は20キロという思いがある。20キロが好き」と、世界記録保持者としてのプライドものぞかせた。

 レースでは、序盤から中盤は集団で待機し、ばらけると37キロから38キロの1キロを4分4秒というハイペースに上げ、後続を振り切った。「目標は東京五輪の金メダル。それは20キロでも50キロでも構わない」。決断のリミットという5月中旬まで、最適解を探し続ける。

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