渡部香生子4年ぶりVも…派遣記録に届かず 女子200m平 大会初日38度発熱

 「競泳・日本選手権」(7日、東京辰巳国際水泳場)

 世界選手権(7月・韓国)の代表選考会を兼ねて行われ、女子200メートル平泳ぎは渡部香生子(22)=JSS=が2分24秒28で、同種目で4年ぶりに優勝した。しかし派遣標準記録は突破できず、代表内定はならなかった。

 渡部は「派遣標準を切って、晴れやかな気持ちでプールから上がることを想像していたので…」と無念の表情。レース後はうつむいたまま、しばらく水から上がることができなかった。

 大会初日に38度の発熱があり、100メートル平泳ぎを棄権。この200メートル一発勝負で臨んでいた。「少し悔やまれる」と唇をかんだ一方で「200へ向けて頑張れたのはすごく良かった」とも話した。

 「悔しいけど、気持ちを切り替えて次へ向けてやっていきたい。ダメだったところを直して、ジャパンオープンでは笑顔で終われるようにしたい」。懸命に前を向き、5月末から開催される追加選考会を見据えた。

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