【柴田亜衣のゴールドアイ】長谷川選手は逃げ切ったことが自信になる

 「競泳・日本選手権」(6日、東京辰巳国際水泳場)

 7月の世界選手権(韓国・光州)代表選考会を兼ねて行われ、女子200メートルバタフライはリオデジャネイロ五輪代表の長谷川涼香(19)=東京ドーム=が派遣標準記録を切る2分7秒44で2年ぶりに優勝し、代表権を獲得した。男子200メートル個人メドレーは瀬戸大也(24)=ANA=が1分56秒69で初制覇し、200メートルバタフライに続いて代表に内定した。

 【柴田亜衣のゴールドアイ】

 長谷川選手はどちらかというと100メートルよりも200メートルが得意ですから、自信もあったことでしょう。2分6秒台を出したかったかもしれず、悔しさもあると思います。ただ、昨年はあまりいい結果を残せなかっただけに、調子が戻ってきた感じがします。

 前半は日本記録を上回るペースで入りました。調子が良かっただけに、いき過ぎたところがあったのかもしれません。スピードを生かした泳ぎが後半もできれば、2分6秒台もいけるでしょう。

 後半追い上げられ、焦りもあったと思います。逃げ切ったのは自信になったはずです。世界と勝負するには前半から入って、後半持たせなくてはいけません。

 瀬戸選手は150メートルの時点で1分56秒台の前半が出るかと思いましたが、自由形で少しバテたかな、と感じました。とはいえ7、8月に自己ベストを出す傾向にある中、この時期にこの結果。今年はもっといい記録が出そうな予感がします。

 2人の泳ぎを受けて、派遣標準記録を切る選手が1種目につき2人出てほしいですね。世界選手権の決勝に臨むとき、自分以外に日本選手がいるだけで落ち着けたり、自らを鼓舞できる人もいると思います。1人でも多く派遣標準記録を突破する選手が出ることを願っています。(04年アテネ五輪女子800メートル自由形金メダリスト)

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