ザギトワSPトップ82・08点 日本ファンを魅了「今日の演技は満足してます」
「フィギュアスケート・世界選手権」(20日、さいたまスーパーアリーナ)
女子SPが行われ、平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)が圧巻の演技で、自己ベストを更新する82・08点を獲得。2位の坂本花織(シスメックス)に5・22点差をつけトップに立った。
ザギトワは冒頭、2本目のジャンプをループで跳ぶ3回転ルッツ-3回転ループをほぼ完ぺきに決め、出来栄え点で2・44点を獲得。この要素13・24点と得点を伸ばした。残る2本のジャンプも美しく決め、後半の3回転フリップは2・20点の加点。スピン、ステップもすべて最高評価のレベル4を得る完ぺきな演技だった。
ただ単に難易度の高いジャンプを跳ぶだけに限らない、美しさも兼ね備えた演技に日本のファンは魅了された。本人も「今日の演技は満足してます。日本のファンはいつも温かく応援してくれるので、本当にうれしい。フリーでは自分のベストの演技をするだけ」と日本ファンへの感謝を含めて語っている。
五輪女王として臨んだ今季は、GPファイナルは2位(優勝は紀平梨花)。ロシア選手権は5位に沈み、欧州選手権は2位で、必ずしも納得のいくシーズンではなかった。「今季はミスが目立っていたが、コーチの皆さんのサポートがあって、乗り越えて、今大会に必要な精神を鍛えてきた」と道のりを振り返った。



