福士加代子、MGC出場権「やっと取った」 大阪から中41日も影響なし

 「名古屋ウィメンズマラソン」(10日、ナゴヤドーム発着)

 20年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権を懸けた名古屋ウィメンズマラソン(ナゴヤドーム発着)が10日に行われ、リオデジャネイロ五輪マラソン代表の福士加代子(36)=ワコール、同5000メートル代表の上原美幸(23)=第一生命=ら5人が新たにMGC出場権を獲得した。すでに権利を持つ岩出玲亜(24)=アンダーアーマー=が日本人トップの2時間23分52秒で全体5位。優勝は2時間22分25秒のジョハネス(ナミビア)だった。

 満面の笑みで福士が叫んだ。「やっと取りました~!MGC!」。トラック、そしてマラソンで、陸上日本女子初となる4大会連続の五輪を経験した福士が“ラストチャンス”でMGC切符をつかみ、20年東京五輪への望みをつないだ。先頭集団で迎えた30キロ過ぎ、海外勢から遅れたが、その後は粘りを披露。最終盤で岩出にかわされながらも、日本人2番手でゴールした。

 リオ五輪以来となる1月27日の大阪国際女子マラソンでは転倒。永山監督から「名古屋に出よう」と諭され、途中棄権を選んだ。中41日でのレース。状態が心配されたが「大阪の影響は特にない」と福士。課題としていた20キロ以降もペースを維持し「転んだおかげかな?」とにやりと笑った。師も「25キロで大丈夫と確信できた」と胸をなで下ろした。

 見据えるのは9月のMGC本番。今回のようにレースを引っ張る海外勢はいない。「主導権を握って走るってやったことがないのでね。やってみたい」と福士。同じ所属の安藤友香に加え、ワイルドカードで一山麻緒がMGCをつかめば、3人で練習を重ねることとなる。どんな展開にも耐えうるよう、監督自ら「鬼鬼メニュー」と呼ぶ過酷な練習が課される予定だ。それでも「一等賞取れればいいね」と福士。七転び八起きで2020年へと向かう。

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